温泉で元気に、温泉を元気に。 温泉総選挙2016

10の泉質を知ろう!療養泉とは、温度もしくは主な含有成分に基づいて分類されています。また、温泉にはそれぞれ多く含まれる成分によって泉質固有の「適応症」があります。それぞれの特徴を知っておくと、温泉療養などの目的に合わせた利用に役立ちます。

  • 【単純温泉】アルカリ性単純温泉はph8.5以上。刺激はマイルド。適応・禁忌は一般的適応症・禁忌症に準じます。浴用で自律神経不安定症、不眠症、うつ状態に適応。
  • 【塩化物泉】皮膚に塩分が付着するため、保湿効果・循環効果があります。浴用できりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、飲用で萎縮性胃炎、便秘に適応。
  • 【炭酸水素塩泉】皮膚の角質を軟化する作用があります。浴用できりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、飲用で胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風に適応。
  • 【硫酸塩泉】飲んで胆のうを収縮させ、腸のぜん動を活発化します。浴用できりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、飲用で胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘に適応。
  • 【二酸化炭素泉】炭酸ガスが皮膚から吸収され、保温効果や循環効果が知られています。浴用できりきず、末梢循環系、冷え性、自律神経不安定症、飲用で胃腸機能低下に適応。
  • 【含鉄泉】空気に触れると、さび色に変色します。飲用で鉄欠乏症貧血に適応。
  • 【酸性泉】酸性が強いと入浴でひふにしみ、口にすると殺菌力が強いです。浴用でアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、糖尿病に適応。
  • 【含よう素泉】非火山性の温泉に多く、放置すると黄色く着色します。日本は、よう素の主要生産国です。飲んで総コレステロールを抑制します。ただし甲状腺機能亢進症がある場合は注意してください。飲用でに高コレステロールに適応。
  • 【硫黄泉】殺菌力が強く、表皮の最近やアトピー原因物質を取り除きます。浴用でアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性発疹、皮膚化膿症(硫化水素型は末梢循環障害が追加されます)、飲用で糖尿病、高コレステロール血症に適応。
  • 【放射能泉】温泉に含まれる微量の放射能は炎症に効果的です。浴用で痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎などに適応。

出典:環境省「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」平成26年7月